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父と娘の東京散歩、今回は上野の旧岩崎邸を見学しています。
前回の記事はこちら。
岩崎庭園は元々三菱の創設者である岩崎弥太郎が持っていた土地に明治29年に弥太郎の長男で三菱の3代目、岩崎久弥が邸宅を建てたものです。
当時は1万5000坪もの広大な敷地に、迎賓館としての洋館と、本宅としての和館が建てられ、20棟もの建物が並んでいたそうです。
しかし戦後GHQに接収され、国有財産となった後に司法研修所となりました。
昭和40年代に老朽化した本宅部分は取り壊され、現在残るのは洋館とビリヤード場と和館の一部のみです。
・・・と細かく説明いただいて洋館から入りましたが、当時のままの姿を残す洋館は、すべて木造のすばらしい建物です。
木に塗られたニスが年を経て、表面に浮き上がり、まるで革張りのような質感をかもし出していました。
ほかにも暖炉の上に飾られた巨大な鏡や、日本の技術の高さを感じる金唐革紙の壁紙など、それだけで高級車が変えるような値段の装飾品が品よく飾られています。
中でも素敵なのは、一階の女性用客間の天井でした。
設計をしたジョサイア・コンドルという方は日本人に合う洋館を設計するにあたり、日本になじみやすいイスラム風のデザインを多く取り入れたそうです。
その筆頭がこの天井で、シルクに日本刺繍を施した布を張った天井は、日本の技術とイスラムのデザインが融合された不思議な雰囲気をもっていました。
たっぷり1時間ほど、余談を交えながらのガイドはとても楽しくて、見ているだけではわからなかった裏話なども教えてもらい勉強になりました。
ビリヤード場は洋館と地下道でつながっていますが、6月からは月に1回見学もできるということなので、季節を変えてまた訪れたいと思います。
更に続きます。
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